【白の解字】

白いどんぐり(クヌギやカシワ)の実を描いた図形がもとになっているそうです。あるいは、頭蓋骨だと考える人もいるようです。

「白」

意味;白い色、又、白は自(鼻の原字)で、鼻のことを指す。
 《解字》象形。どんぐり状の実を描いたもので、下の部分は実の台座、上半は、その実。柏科の木の実の白い中みを示す。柏(ハク) (このてがしわ)の原字。

【99年と付喪神】

付喪神(つくもがみ)は、九十九神とも書きます。道具や動物も99年経つと、神様になるという伝承です。『百鬼夜行絵巻』には、草履や杖、傘、布に手足が生えている様子が描かれています。この神様が怒ると厄災が起こるが、大事にすれば幸福をもたらすそうです。

付喪神は九十九神と書く方が正しく、この「九十九」は「長い時間」と「多様なもの」を意味しています。もともと日本には「いろんな物に神様が宿る」という考え方があったので、古いものには神性が宿ると思われていたんでしょうね。

九十九神の魂(と言うのでしょうか?)が入るものを依り代といって、これもありとあらゆるものが、依代になりうるんだそうです。道具や動物はもちろん、建造物や植物、山河も九十九神になります。

そのため、長く使った道具を供養する風習も生まれました。人形供養、包丁塚、道具塚などがこれにあたります。この背景には「長い間ありがとう」という感謝の気持ちと、「手入れをしないと怪我するぞ」という教訓めいたものがあります。ないがしろにされたり、手入れを怠ると、九十九神が怒ってしまうんですね。

このように、99年もすると無生物にも命が宿り、神性を帯びるというわけです。ということは人間が99年も生きたら神様みたいなものですよね。例えば、老化によって意味が取れない言葉を話すようになった老人を、アイヌ民族は神に近い存在だと見なしていました。その老人の話す言葉を「神用語」と呼び、神の言葉としていたのです。

神用語って良い考え方ですね。「神様と話しているのか」と考えると、救われる場面がありそうです。

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